こんな甲斐のない生き方なんて俺は認めない！

イデオン見終わりました。

皆死んじゃったよ！！どころか、人類滅んじゃってるじゃないですか。地球真っ二つ！なんて悲惨な風景なんだ。
多大なインパクトを受けて、発動篇を見た後しばらく放心状態。あー。

業の深さや、非情な描写は今まで見た富野作品の例に漏れないわけですが、イデオンはそれが特に際だってましたね。

なにが悲惨って、主人公たちが巨大な力を持ちながらも、常に弱者の立場にいて、敵から追われ、仲間からも見捨てられ、散々酷い目に合ってきたにも関わらず、それが容赦なく死んでいってしまうのが悲惨。しかも執拗なまでの残酷な描写で。
戦争にいった者の名誉の戦死とか、そんな英雄話しではないのですよね。かわいそすぎて、しばらく見返す気にならない。だって、泣けちゃうもん！
エヴァ見て、「最期みんな液体になっちゃってかわいそうっ」なんて人が見たら卒倒します。

人がガンガン死んでいく極限状態に幼い子供たちがいるのも酷いですよね。「ロッタとカララが死んじゃったよー！」とか「カーシャが死んだよ！」とかなんでわざわざ子供に報告させるのかと。しかも幼女のアーシェは首を消しとばされて死ぬし。やめてください。
当時、劇場の予告でこのシーンが流れたみたいっすね。予告から引ける！

見終わった後にアニメ夜話をやっと見たんですが、福井さんがいうようにイデオンが評価の基準になってしまったというのもよくわかる。これは酷い。いや、凄い！

カーシャ絡みのシーンが好きなシーンとして挙げられていましたが、僕もラスト近辺のカーシャのシーンはいいと思います。今までイデオンのパイロットとして活躍してきたあの勝ち気なカーシャが、メシアを守るために、イデオンから降りるというのも意味深いし、正直今まで全く女の子らしくなかったのが、コスモにキスを求める女の子らしさが垣間見えるとかね。
やっと視聴者がカーシャに歩み寄れたのに、それがあんなことになってしまうなんて！カララといいカーシャといい意外なタイミングで死なないで頂きたい。

因果地平のシーンは「心の光」ってやつでしょうね。
イデが知的生命体の手によって作られたものである限り、またもう一度同じことを繰り返す可能性が高いと思いますが、逆シャアでアムロが「人類に絶望もしていない！」とシャアに対して言ったように、人を善き方向へ導くような光を見せる必要があるわけですね。

あとは今ダンバインを見てるというのもあるんですが、湖川さんの絵にも惚れました。カッコよくてセクシー。

それにしても発動篇のＤＶＤ欲しいなと思ったら売ってないじゃないですか！中古で高値までついてるし。
早く再販でもＢＤ版でもいいから出して下さい！

しょうがないので去年出た設定資料集買った。

3,000円もするわりにはモノクロページばっかりだけど、ひたすら設定画だけなのは名に違わなくて良いですね。